オーガニック?天然?自然派?
今日もお客様とシャンプーなどヘアケアについてお話していると天然の自然派化粧品メーカーの発売している無添加シャンプーとトリートメントを使用しているということがわかりました。
なぜそんな話になったかというとここ数ヶ月、お客様の髪の毛の状態がよくない(むしろ悪くなっている)からです。
何かヘアケアで変えたところはありませんかということでシャンプー・リンス(トリートメント)を変えたことがわかっのです。
天然由来の成分だからやさしくて安心とおっしゃいます。
石油系や合成界面活性剤が良く悪者にされますが、オーガニック製品がよいと必ずしも賛成が出来ないのは私だけでしょうか。
勿論、自然でよいものはたくさんありますが、合成品の良いところもたくさんあります。
たいていのものは安価で製造できて製品に安定性があるし、メーカーも十分に安全性を確認しているはずですから多くの人にとって信用性は高いでしょう。
反対に天然の成分は、自然のものですからそのときの出来によってムラが出来そうですね。
農作物でも、そのときの天候などで美味しく出来たりそうでなかったりするのですから、同様に同じ性能を自然に任せて保つというのは難しそうです。
いつのころからか、オーガニックとか自然派がやさしそうに思う人が多くなっていますがそうとばかりは言えないという事もあるのではないかと思います。
勿論、自然や天然を否定するつもりは毛頭ありません。
合成品でも安価と手軽さを追求するあまり、デメリットを生じるものがあるからです。
でも、ヘアカラーにしてもヘナだからアレルギーを起こさない安全な製品かといえば決してそうではなくて、最初から全て信用して使用してしまうのは考え物です。
自然界には刺激物や毒物、アレルギー物質もたくさんあります。
ありえないけど天然のスギ花粉で作ったヘアトリートメントなんてあってもスギ花粉症の人は使う気にもならないでしょう。いくら天然といっても・・・
要は、個々が正しい知識と選択眼を持つことでしょう。
シリコン(正しくはシリコーン)なんか、だいぶ悪者扱いされてきたけれど最近は、悪者を否定(良い物とは言いませんが・・・)する人も多くなってきて、汚名返上しつつありますがシリコンもバランスの問題なのだと思います。
ただ成分だけを見て良し悪しを判断するのではなくて総合的に判断できる考え方が必要なのだと思います。
先日テレビで、本を読むときは崇拝や反抗、衒学をしないようにしようというのがありましたが、どのような物事についても同じことが言えると思います。
つまり、自分が好きな(支持している)作者の作品ははじめから全て信じて、嫌いな作者の作品は最初から否定しアラを探しながら読むなということらしいです。
さらに、自分の見識や博識を見せびらかすために読むことはしないようにということらしいです。
これ即ち、先入観を持って物を見ることはしないようにということなのではないでしょうか?
世の中色々な情報や物が出回って、選ぶほうも大変ですが、きれいな髪の毛を維持するためにも正しい選択眼をもつ必要がありそうです。(そこにつながるか!)