ホームヘアカラーの傷み

ホームヘアカラーで、髪の毛の傷みを気にされている方は多いと思います。

サロンにおいてもホームヘアカラーをされているお客様の縮毛矯正には気を使います。

 

特に気を使うのは、お客様がそのときの事情で全体を染めたり、前だけだったり、分け目だけとか気になる部分だけを短期間でカラーリングをする方の場合です。

 

美容師さんの中でも、ヘアカラーは髪の毛を傷めますから全体(この場合、根元から毛先という意味ではなくて、平面的に捉えた部分ということです)を染めるのは1回おきにして、今回は前側を染めて次回は全体を染めましようという人がいたり、

ひところ流行った(今も流行っているのかも?)ウイービングも髪の傷みが少なくてすむということを言う人がいましたが、どちらのケースも髪の毛の傷みが減るんじゃなくて、傷んだ髪の毛の部分が相対的に少なくなるというのが正解なんじゃないでしょうか。

 

MR.ハビットなど縮毛矯正を施術する場合にこのような状態の髪の毛は難易度が一気に上がります。

 

単純にヘアカラー剤のついたところは傷みます。

髪の毛の傷みは足されていきますから、一回カラーが付いたところと2回付いたところではヘアダメージも違ってきます。

 

さらに言えば多く付いたところと少なく付いたところでもダメージの度合いは違うのです。

 

もし、毎回のヘアカラーで頭全部の新生毛(前回ヘアカラーした後に生えてきた髪の毛の部分)のみを均一な塗布量で染め続けることが出来れば、髪の毛の全ての部分がヘアカラー一回分のダメージになります。

 

つまり傷み方が均等になるということです。コレはコレでダメージヘアですが傷み方のムラがないので難易度は高くありません。

 

しかし、現実にはありえないことで我々プロの技術でも100%は出来ないでしょう。

 

ホームヘアカラーで、全体を染めたり、分け目だけ染めたり、途中で薬がなくなって出来るところまでだったり、毎回毛先まで染めたり、見えない後ろはなんとなく染めたり・・・・

 

実際、ホームカラーできれいに染まっているようでも、後ろの根元のほうは染まってなかったり、表面はきれいに染まっている(様に見えている)方でも、実は染めるたびに毛先までカラー剤を延ばしているので、染まりムラが少なく染まりますが、髪の毛の中の損傷は他の部位の比較ではないはずです。(特に毛先ですね。)

 

特にこのような染め方をされている方で、毛先が根元よりも黒くなっていてかさかさしていればかなりの注意が必要です。

 

ホームカラー毛は傷みムラが多い髪の毛といえます。髪の毛は傷んでいるところほど薬(パーマ液・縮毛矯正の薬・ヘアカラー剤も)が良く効きます。薬の効きすぎは即ダメージにつながります。

 

細かく言えば髪の毛自体も部分部分で太さや薬に対する抵抗力が違います。さらに言えば、カラー以外のダメージの蓄積も考えなければなりません。

普段のホームカラーが、サロンでのパーマや縮毛矯正、勿論ヘアカラーの難易度を上げているのです。

 

ホームヘアケアでも効果を上げるのが難しくなります。

では、ホームカラーでこのような傷みムラ(染まりムラ)を出来るだけなくすには、どのようなことに気をつけたり、どのようなことをすれば好ましいのかを次回に書こうと思います。