髪の毛に良いシャンプーって

髪の毛に良いシャンプーってどんな製品なんでしょう。
考えてみると答えを出すのはとても難しいことです。

知れば知るほど(実はまったくわかってないのかもしれません・・・)髪の毛に良いシャンプーって答えにくくなります。

本来シャンプーの役割は、汚れを落とすこと!

頭皮の汚れ落しが主なものと認識していましたが、最近は色々なスタイリング剤も巷にあふれているので髪の毛の汚れ(スタイリング剤やヘアケア剤もある意味で汚れです。)も落とす役割も必要と思います。

シャンプーで髪の毛がよくなる?なんていう人もいますが・・・極論すれば髪の毛に良いシャンプーはない!

となるんじゃないでしょうか?

成分についても、アミノ酸系の界面活性剤は良くて硫酸系(高級アルコール系)の活性剤はダメ!

とは一概には言えないでしょう。

成分だけを見て良いか悪いかは判断できないのはシャンプーも同じで、配合バランスと髪質や肌質、ダメージの度合いなどを総合的に考えてその人にあった良いシャンプーというものが存在するはずです。

では、それをどうやって見つけ出すか?
シャンプーのメーカーや販売店はそれぞれが自分のオススメのシャンプーのメリットをあげて宣伝しています。

硫酸系(高級アルコール系)の活性剤がたんぱく変性や髪の毛を溶かすなんて話を聞くと、コレは良くない成分だと思いがちですが歯磨き剤の成分を見てみると・・・歯茎が溶けてしまいそうです。

髪の毛どころか、歯磨きするとお口の中に入っちゃうんですからーっ!
飲み込んだら死んじゃうかも・・・・!!

歯槽膿漏予防とか書いてあっても歯茎が溶けては、歯も取れる?
勿論、歯磨きでそんなことは起こりませんよね。

前にも書いたかもしれませんが宇宙飛行士は、水が貴重なので歯を磨きません!・・・・うそです。

市販の普通の歯磨きで歯を磨きます・・・・そして飲み込んじまいます。
すすぐなんて水の無駄遣い!!・・・これ、本当です。

体に毒なら・・・えらいこっちゃ!

確かに成分の検証結果として有害性もあるのかもしれませんが、濃度や時間を考えればシャンプーや歯磨き剤への配合濃度では気にするほどのことではないのでしょう。

ちなみに醤油を10円玉にたらしておいて置けば表面が溶けてきれいになります。お酢に卵の殻(カルシウム)をつけておくと溶けていきます。

要はバランスでしょう。使い方次第で毒にもクスリにもなるってね!

ただ、ハイダメージの髪の毛を洗浄力の強いシャンプーでごしごし洗うのは良いとはいえませんね。

髪や肌に優しく、美容室がお勧めすることの多いアミノ酸系のシャンプーを健康毛のアブラギッシュな頭皮に2日に一度の一度洗いなんてもの困りものです。

サロンで販売しているシャンプーだとシリコン入りのものは少なく、配合されていてもすすぐときにすすぎやすいように指の通りを良くする程度のものと思います。

ドラッグストアに並んでいるシャンプーの大半にも、シリコン(シリコーン)が配合されています。でも結構な量の配合なんじゃないでしょうかね。

何度も書いているのですが、カラーやパーマ、縮毛矯正など科学的処理をした髪の毛に残る化学成分は、早めに洗い流すほうが良いと思います。

ならばドラグストアでよく見かける洗浄力の強い高級アルコール系のシャンプーで洗うのが良いのでは?

でも、この手のシャンプーの洗浄力って強い感じはしませんよね?
髪がぎしぎしになったり、脂が根こそぎとられる感じはないはずです。

洗浄力の強いといわれる硫酸系(高級アルコール系)の活性剤を使用して、そのままでは感触が悪いのでシリコンなどの皮膜系感触良化剤をあわせているシャンプーだからではないでしょうか。

安い原料で低価格、顧客満足度を上げようとすれば考えられる方法です。

サロンのシャンプーがすべてよいわけではないけれど、価格が高価なわけはそれなりにあるのです。

高価なものにはアミノ酸系のシャンンプーが多いのですが、主剤にアミノ酸系でないシャンプーもあったりします。

だからといって皮膜でごまかしているのではありません。(少なくとも弊社取り扱いのシャンプーでは)それが活性剤の量だったり組み合わせだったり、皮膜でない成分であったり・・・バランスであるわけです。

しっかり汚れを落とすことがシャンプーの働きです。
個人的にもまったく以ってその通りと思います。

でも、安い価格帯(サロンシャンプーと比較して)のシャンプーに見られる高級アルコール系のシャンプーは、強い洗浄力による感触劣化を避けるために皮膜などできる色々なもの(コストに見合ったもの)を入れているのではないでしょうか。

いくら、新機能や修復力のアップなんていっても、コストを考えれば使えるものは限られます。安くてよいものをと思う気持ちもわかりますが、ヘアカラーや縮毛矯正など化学処理されている髪の毛には難しいです。

10代や20代でカラーもパーも未経験のバージンヘアならまだしも(それでもお勧めはしません)、ある程度の年齢で科学的処理を繰り返している髪の毛(それがサロンでのプロによる施術であっても)では、シャンプーなどヘアケアも考える必要があるでしょう。(気にならない人は別です)

特に最近気になるのは、化学処理直後のホームケアです。
皮膜で表面カバーするタイプのシャンプーやトリートメントの使用で、科学残留物は髪の毛の中に閉じ込められてしまうのではないかということです。

今年になって、ヘアカラーや縮毛矯正(MR.ハビット)のお客様には残留物を出来るだけ少なくする処方をオススメ・実践、使用しています。

明らかに今までとは髪の毛の状態が違ってきています。
残留物を残さないようにした結果ではないかと考えています。

もしかしたら、ヘアカラーリングやパーマ、MR.ハビット(縮毛矯正)の後のシャンプーは高級アルコール系の皮膜の貼らないシャンプーと皮膜の強くないトリートメントを使用して、数日後からアミノ酸系のやさしいシャンプーを使用するのが髪の毛にはベストなのかなと考えてしまいます。

勿論ここでいう高級アルコール系のシャンプーはサロンレベルのシャンプーの話です。

強い洗浄力を皮膜でごまかすなんてシャンプーは使わないほうが賢明です。