シャンプーをしてお湯ですすでいるときに指どおりが悪いとか良いとか言う事でそのシャンプー剤を選ぶことも多いと思います。
アミノ酸系のシャンプーは指どおりも良く髪の毛への負担も少ないと言います。
デーモ!
指どおりの良いシャンプーって活性剤だけで決まるものではないんですね。
確かにアミノ酸系の活性剤のほうが高級アルコール系の活性剤よりも髪の毛へのダメージは少なくてすすぎ時の指どおりは良いものが多いのですが、実は別の部分でこの感触は決まるのだそうです。
シリコン(シリコーン)なんかも関係ありそうですが、それだけではカチオン化されていても指どおりには余り関係ないようです。シリコーンは巻き込まれて機能を発揮するみたいです。
ノンシリコンのシャンプーでも指どおりが良いとか言いますが、シリコン入りでもノンシリコンでもすすぎ時の指どおりに関係するのはカチオン化されたポリマーだといいます。
イオンコンプレックスなどと小難しいことは抜きにして、容器に少しシャンプー(見ずらいですが)を入れます。
容器に水を入れます。
大体7倍くらいに薄めてみます。
すると見る見るうちに半透明の塊が現れてきます。正面よりやや右側の表面に見えるでしょうか。
見えにくいのですが、上から見ると容器のふちの上に有るとろみの有る塊です。
実はこれが指どおりを良くする正体なんですね。
髪の毛を濡らしてシャンプー剤をつけると手に取る量にもよりますが、7倍くらいから10倍くらいに薄まる様です。
この濃度で先ほどの塊が出来てきて髪の毛を覆うので、指どおりがよくなるのだそうです。
因みに食器洗い洗剤などには入っていないので髪を洗うとギシギシになります。(昔々はポマードやチックを落とすのにママレモンが良いと聞いた事が・・・)
このようにカチオン化度の高いポリマーと硫酸系の活性剤の組み合わせでも一見髪の毛によさそうな感触に持っていけると言う事でしょうかね。
シャンプーの洗い心地は、活性剤だけではわからないと言う事と指どおりの良いシャンプーがそのまま良いにはつながらないと言う事だと思います。
もちろん、キメが細かく泡立ちがよいのは、髪の毛の摩擦を減らすのでシャンプー時の傷みは少ないはずだしすすぎ時の指どおりが良いのは同じく髪の毛に優しいともいえるでしょう。
いつも言うようにこれらはバランスの問題でポリマー(ポリクオタニウム-10)のカチオン化度やアニオン活性剤の配合量でも大きく変わるものです。
成分名を見ただけではわからないと言われる所以ですね。