髪の毛に対する一般の人と美容師のと研究者の考え方の相違がヘアケアに影響する

髪の毛は治らない!だいぶ一般の人にも浸透しているようです。

でもそのレベルは様々です。
パーマ液やヘアカラー剤が髪の毛を傷めるとわかっていてもどのようにどのくらい傷めるのかということは難しいところでしょう。

一般のひとは、パーマをかけたらぱさついた・・・髪の毛が傷んだ!

美容師はパーマをかけたらぱさついた・・・残留物や余計なものが出来たから髪の毛が傷んだ!

でも研究者の人たちは更に突っ込んで、
パーマをかけたらぱさついた・・・還元剤にチオを高PHで使用した・・・チオは酸解離定数付近で使用すると内部まで浸透しやすいが、このとき細胞内拡散と細胞外拡散の両方をしていき、マトリックス細胞内部に拡散し還元する事によってその構造が変化して水分の保持力が低下して・・・

などと考えるようです。
コレがシステインならプラスイオンを持っているので健康毛ならキューティクル付近しか作用しないので・・・

つまり、パーマ液一つとっても研究者レベルでものを考えれば幾通りものヘアダメージパターンがあり、パーマ液で傷んだのはなぜ?ときかれても広すぎて答えようがないらしいですね。

もっと条件を絞って狭義の中で論じないと理由が出ないのかもしれません。

もちろん美容師でも一般の消費者でもココまで知る必要はないのかもしれません。

ただ、最近は色々な消費者向け製品・ヘアダメージ対応商品が出ているので消費者側が使用するならある程度の選択眼は必要と思います。

市販のヘアカラーにしても、傷まないとかトリートメントカラーといっても成分表示を理解できればけんとうは付きます。

髪の毛は一度ダメージすると治らないと知ってはいても、たとえばセルフカラーをしていても傷みや色むらが気になってきたら美容院で髪の毛もムラも治してもらえばよいと簡単に思う人もいるようですが、やっぱり治ることはありません。(僕は治せないです)

ヘアダメージを出来るだけなくすには、製品を開発研究した人の意図を美容師側も理解して使用し更に消費者にも伝える(正しいヘアケア)必要が有ると感じています。

ヘアアイロンの温度も髪の毛には150度以下が望ましい。
でも150度は健康毛の場合であって、傷んでいるほど温度は下げるべき!

研究者レベルだと140度でもトリプトファン(髪の毛の中のアミノ酸の一つ)は壊れるから髪の毛は傷んでいくから・・・と言うようです。

自分もお客様に対して、つたない知識で説明しようとしていると・・・

ウザッ!と思われているかも・・・