ヘアカラーでぱさつく!髪がパサツキ傷む原因

ヘアカラーをしている人は髪の毛がぱさつくと感じている人が多いと多いと思います。
髪の毛がパサツキ傷む原因は何なのでしょうか?

ヘアカラーの成分、おしゃれ染でも白髪染めでもアルカリカラーなら、1剤と2剤の2つに分かれていて、1剤の成分は色素(主にジアミン系)とアルカリ剤(アンモニアやモノエタノールアミンなど)で2剤は過酸化水素(6%が多い)となっているはずです。

ヘアカラーをするとアルカリ剤により活性化された過酸化水素の酸化力により髪の毛のメラニン色素が壊されて色が明るくなり、そこに色素が入るのですが酸化重合といってジアミンなどの色素が過酸化水素の酸化力により発色して色味が着きます。

アルカリ剤は、脱色のためだけでなく髪の毛を膨潤させ、キューティクルも浮かせてヘアカラー剤を毛髪内に進入させやすくもするのです。

膨潤により浮いたキューティクルは少なからずダメージを受けるし内部も同様にダメージを受けます。

たんぱく質の1つであるメラニンをブリーチすれば、大きなダメージとなります。
最近良く話題に上るキューティクルの接着やしなやかさやぬめり(しっとり感)に欠かせない18MEAも流れてしまいます。チオエステル結合が切れるということです。

このようにヘアカラーが髪の毛を傷める、つまりパサツキやごわつきを起こす原因はアルカリと過酸化水素にあるといえるでしょう。しかし、この成分がないと髪の毛を明るくきれいに染めることは出来ないのですね。

アルカリと過酸化水素は必要悪といわれることが多い故です。

ヘアカラーをしている方、特にホームカラーをしているとカラーリングしたてのころはツヤも良くまとまりもよいのに数日するとパサツキやごわつきが気になってくることが多いのではないでしょうか。

それは、先ほどのアルカリや過酸化水素が髪の毛の中に残ってダメージを与えているのだと思います。
施術時のダメージと残留によるダメージです。

後から来る髪の毛のパサツキは残留物のせいといえるでしょう。
ヘアカラー直後の感じが良いのは、ヘアカラー剤に含まれるシリコンなどの感触良化剤によるものではないかと思います。

ぱさつく原因が残留物ならば残留させなければよいわけです。
美容室ならば当然のように対策・処理をおこなっているでしょう。

でも、ホームヘアカラーではいつものシャンプートリートメントでおしまいのはずですよね。
しかも、ヘアダメージをカバーするシリコンなど配合した皮膜系のシャンプーリンスです。

もしも、残留物の上から皮膜で覆って表面はツヤ良く仕上げ!と言う事になれば、中に残ったアルカリや過酸化水素が日を追うごとに髪の毛にどんな影響を及ぼすのか見当はつきますよね。

ヘアカラーで髪の毛がぱさつくなら髪がパサツキ傷む原因となる残留物をきちんと処理してくれる美容室を選んで、サロンカラーをするのがベストです。

それが無理なら、せめて処理出来るシャンプーやトリートメントを使用しましょう。