ヘアカラーの泡タイプが傷むわけ

ヘアカラーの泡タイプが傷むわけは、美容師なら誰もが知っているはずです。
でも、一般の方では知らない人も多いのでしょう。

サロンドプラザのお客様にも泡のヘアカラーを自宅でされる方が多いのが現状です。
そこでヘアカラーの泡タイプが傷むわけを書いておきます。

テレビコマーシャルなどを見るとキレイな女優さんがたっぷりの泡を生え際からきっちりつけて、仕上がりはツルピカのさらさらヘアーでそれは見事なできばえです。

この泡タイプのヘアカラーは、美容院でも使用していたことがあったんです。
数十年前ですが・・・

サロンドプラザ美容室では、ア○ミノのムースタイプのを使っていました。
でも、すぐに廃盤になってしまったと記憶しています。

私も発売時に講習会に参加しましたが、簡単便利と一時は流行りましたね。
でも、みんな髪の毛が明るくなって傷んでしまうと使わなくなってしまいました。

プロの美容師でも一般消費者でもヘアカラーの泡タイプが傷むわけは同じだったんです。
簡単に言えば、リタッチが出来ないということです。

ヘアカラーに限らず薬はつけると髪の毛は傷むんです。
傷んだところは、健康なところとはカラーだったら色の入り方やもちが違うのです。

傷み方も違ってきます。
ですからできるだけ傷めないように施術するには、一度ヘアカラーをしたところには何もしないのが理想です。

ヘアカラーも髪の毛の伸びた部分にだけつけるのがよいのですね。
しかし、泡では根元だけにつけるいうことが出来ずに、中間や毛先にまで付いてしまいます。

何度も毛先までヘアカラーが付いてしまっては、毛先からどんどん傷んでしまうわけです。
実際は、毛先は退色といって色があせてくるので、色を補充するのですがそれは性状の違う薬液を使います。(別の機会に話しますね。)

ですから、ヘアカラーの泡タイプが傷むわけは、細かい塗り分けが出来ないところにあるといえそうです。

バージン毛(ヘアカラーやパーマなど科学的処理のされていない髪の毛)なら、根元から毛先まで全部にヘアカラーが付いても大丈夫だし(細かく言うと大丈夫じゃないですが・・・)、きれいに染まると思います。

でも、2回目からはこのような理由で、泡のヘアカラーではきれいに染めるのは難しいというか傷みを抑えながらというのが難しいのですね。

極たまにしかやらないとか、傷んでも気にならないとか、傷んだらきっちゃえば良いという考えの人ならかまわないでしょう。

泡のヘアカラーに限らず、ホームカラーは手軽でリーズナブルです。

でも、少しでも髪の毛を大事にする人であれば、その代償は大きなものといえるんじゃないでしょうか。