皮膜の実験と検証をしてみました。

ドラッグストアなんかで販売されている市販のシャンプーとトリートメントを使ってパーマのかかり具合、つまり薬液の浸透具合を調べてみました。

コレはあくまで、サロンドプラザ美容室が勝手におこなった独自の実験と検証です。
ゆえに結果や感想も個人のもので、公平性などには責任が持てません。

実験に使用したのがこのシャンプーです。
たまたま家にあったやつ、きっと郵便ポストに入っていたんでしょう。

商品名は皆さん良く知っているシャンプーとコンディショナーです。
市販シャンプー

ウイッグを右と左に分けて左はサロンドプラザ美容室御用達?やっすい(サロンレベルで考えて)プレーンシャンプーとエルコスのトリートメントで、右は市販のシャンプーとコンディショナーで、各10回ずつ洗ってトリートメント処理しています。
髪の毛の状態
その前に、8レベルくらいでカラーリングしてあります。
洗っては乾かしをしてみましたが、市販のほうは最初はよかったのですが、だんだんガサガサしてきました。

パーマ液は、一番手ごろなチオの強い薬で1液タイムは常温ラップ放置で5分置いてます。
前処理などは一切なしですね。
パーマ1剤

過酸化水素の1,25%換算でドカ付け5分プラス5分!
ロッドアウトしました。
左が当美容室で使用するプレーンシャンプーで右が市販のシャンプー
パーマ2剤

根元付近のかかり具合です。
ロッドアウト

今回の様子では、やはり左側のほうがパーマのかかりがよいようです。
クシで梳かしてみました。
かかり具合

毛先のかかり具合です。
かかり具合・毛先拡大

自然乾燥の途中です。
何もつけてない状態です。
ドライ後

あくまで、個人的な実験でしたが、このことから推測されるのは、浸透の差ではないでしょうか。

成分といえば、シャンプーはサロンのはアミノ酸や両性界面活性剤系でシリコンは無配合、市販のは、高級アルコール系でシリコン配合、トリートメントは共にシリコン配合ですがサロンのは水、セタノールの次にシリコンですが市販のトリートメントは水の次にシリコンでした。

シリコン(シリコーン)にも性質(化学装飾や分子量)があり、両方が同じかはわかりません。配合量は、成分表示順(1%以下を除く)なので、割合としては市販のトリートメントのほうが多そうですね。

シリコンがどのくらいビルドアップするのかはわかりませんが、この結果が皮膜のせいだとすると市販のシャンプーを使用している方の施術は気を遣わなければなりません。

以前に書いた仮定に基づけば皮膜で守られている髪の毛にパーマやヘアカラーをするには、その皮膜をとかしたり突き破る強さの薬剤が必要で、皮膜の中の髪の毛は特に強いわけではないのでダメージを進行させる恐れがあります。

さらに、ご家庭でホームカラーをした後にこれらのシャンプーやトリートメントを使っていれば、残留アルカリ分や残留過酸化水素が閉じ込められてしまうんじゃないかと思ってしまいます。

一説によるとこの残留か酸化水素は長いと1ヶ月も残ると言いますから(これに関することは後ほど書く予定です)これが皮膜によってさらに残りやすくなればダメージはさらに大きくなるわけです。

見た目は皮膜できれいなんでしょうね・・・

方法が適切かはわからないですが結果はこのように出ました。

ドライ後