サロンのお客様には、ホームヘアカラーをしている方もいます。
ホームヘアカラーは手軽で市場は伸び続けているのでしょう。
サロンのヘアカラーのようにきれいに染まりませんが、それでも減る傾向にはありませんね。
多くの美容師様ブログには、ホームヘアカラーの問題点を挙げていますがプロ視点とお客様視点ではとらえどころが違うようです。
サロンドプラザでもホームヘアカラーのお客様に気になるところを聞いてみると、染まりが浅い・悪いとか色ムラ、もちが悪いなどの外見的な答えが多く返ってきます。
われわれプロ目線で言うとリタッチ技術の難しさや知識不足、限定された材料などから来るものこれらは即ち、傷みムラとなって髪の毛のダメージを進行させてしまうのでサロンヘアカラーをオススメしますとなるのでしょう。
この傷みムラは施術を難しくしてくれるので、美容師目線で言えばできればやらんでほしいとなるのでしょうか。
染まりムラも持ちが悪いも傷みにかかわってきます。
よく聞くのが、放置タイム!
どのくらい置いたらよいのか!
ヘアカラー剤を塗布してからどのくらいの時間を置くのかということです。
多くの方が、長く置けばそれだけ良く染まると勘違いをされているようです。
ヘアカラーは、化学反応により染まりますから反応が終わればそれ以上は染まらない事になります。
サロンヘアカラーもホームヘアカラーも放置時間は自然放置で30分くらいが多いのではないでしょうか。
30分というのは気温や髪質や毛経歴など、ある条件が一定の元での話でしょうから、条件により前後するのは言うまでもありません。
説明書に30分となっているのを1時間置いてもそれほど染まりが良くなるわけではありません。
少しは濃くなるでしょうが、それ以上に悪い事もあるのです。
ヘアカラーは、放置タイムと塗布量で直前の結果とその後の結果に違いが出てきます。
たとえば放置時間を30分にして塗布量を適正と少なめにすると少ないほうが染まりが浅く持ちも悪くなってきます。
今度は塗布量は適切で放置時間を短めと適正と長めにするとどうでしょうか。
放置タイムが短いとやはり染まりが浅くて色持ちが悪い結果となります。
長く置くと(多くの人がやっているんではないでしょうか。)割としっかりと染まります。
適正タイムで染めたときは、当然普通に染まります。
これだけ見ると長めに置いは方がよく染まってよさそうに見えますが時間の経過と共に変わってきます。
長く置いたほうが時間と共に色が早くあせて感触も悪くなってくるんです。
それがヘアダメージで、標準時間以上におくと色素はある程度は反応して染まるのですがアルカリや過酸化水素も長く髪の毛についているのでヘアダメージは進行します。
傷んだ髪の毛はキューティクルの捲れやマトリックス(髪の毛の中身)の流出などで、ヘアカラーの色を保持する力が衰え、日がたつにつれて色があせてきてしまうというわけです。
一時的にはたくさんの色素を保持して、よく染まったように見えますが落ちるのも早いので再びすぐに染めなくてはなりまませんね。
染めれば染めるほど髪の毛は傷みます(サロンヘアカラーの様にリタッチ技術があれば別ですが・・・・)から、色持ちもどんどん悪くなるし髪の毛も傷んできます。
見た目や感触も良くないし、サロンでのパーマやヘアカラーにも影響します。
ホームヘアカラーにも良い点はたくさんあります。
せめて時間は守って施術しましょう。自分のためにも、サロンのためにも?(結局はサロンでの出来が良くなるので自分のためになりますよ。)
横浜市青葉区の田園都市線たまプラーザ駅にて親の代、昭和51年からサロンドプラザ美容室を営んでいます。縮毛矯正のMR.ハビットを初期から導入し毛髪化学・ケミカル関係に興味を持って今日のオリジナル矯正に至ります。ヘアスタイルは作品でなくて商品!お客様が満足できるかが全てではないか・・・と思います。