ヘアカラーで毛先がだんだん明るくなってしまうというのは良く聞く話です。
特にホームカラーのおしゃれ染めをされている人に多いのではないでしょうか。
ヘアカラーの色が取れて明るくなることを退色と言いますが、傷んでいる髪の毛ほど退色は起こりやすいのです。
ヘアカラー剤に限らず、薬は付けば付いた分だけ髪の毛は傷んでいきます。
サロンのヘアカラーでは、白髪染めでもおしゃれ染めでもリタッチといって前回の部分が残っていればそこへは、できるだけ薬剤を塗布しないようにしています。(美容室ならみんなそうですよね。)
ホームカラーの場合は、どうしても毛先までカラー剤が付いてしまいますよね。
この繰り返しが多いほどダメージは進みます。
つまり毛先ほどヘアカラーの塗布回数が増えてダメージが蓄積されていくのです。
髪の毛が傷むとカラーのもちも悪くなり退色しやすくなります。
毛先がすぐに明るくなるので、またヘアカラーをします・・・傷みは増えるのですぐに明るくなります。
またヘアカラーを・・・の繰り返しですね。
毛先が明るくなる原因はそれだけではありません。
たくさんありますがシャンプーや紫外線などでも退色は進みます。
髪の毛は傷んでくるだけでなく明るくなる!
そこには、ヘアカラー時の残留物質も深くかかわっていると思います。
ヘアカラー剤は、1剤の主成分が色素とアルカリ剤で2剤は過酸化水素(6%が多い)が主成分です。
どれも髪の毛を染めるには必要な成分ですが、カラーリング後もアルカリと過酸化水素は髪の毛に残ってしまうのです。
ヘアカラーをしたときはツヤもありキレイなのに数日も経つとごわついてきたりぱさついてくる経験をお持ちの方も多いと思います。
残留アルカリや過酸化水素が悪さをしているのだと思います。
以前は残留アルカリばかりに目が向いていましたが、過酸化水素の問題も大きいと思います。
ある話では、残留過酸化水素は1ヶ月も残ることがあるといわれています。
例えば、ヘアカラーをします。その後毎日シャンプーをします。
シャンプーもトリートメントも市販であっても通常は酸性タイプでしょうからアルカリは徐々にですが中和されたり流れていくと思います。タダ、この間に紫外線などの影響でダメージは進行すると思います。
でも過酸化水素はどうなんでしょう。普通はシヤンプーやトリートメントでは分解はしないはずです。
過酸化水素は相手を酸化させる力が強く髪の毛のブリーチ(ヘアカラーでも明るくするためにも配合)に使われます。
1剤のアルカリ剤と混ざると活性化して、ブリーチ効果(酸化力)が高まるのです。
髪の中に残った過酸化水素も何かの拍子で髪の毛がアルカリに傾き、活性化してしまえば髪の毛は脱色されてしまいますよね。
勿論、ダメージも起こります。ブリーチのダメージは大きいですよ。脱色は淡白を破壊するんですから!
時期的にしないでしょうが、海水浴なんて海水はPHがアルカリ側ですから濡れるだけで脱色されていくことになります。
石鹸シャンプーなど使用している人も活性化するでしょう。
そこで、市販の皮膜の強いシャンンプーやリンスを使用した場合はどうなんでしょう。
外からの刺激から髪の毛を守るための皮膜ですが、ヘアカラーで髪の中に入ったアルカリや過酸化水素も閉じ込めてしまうのではないでしょうか?
皮膜で外側はつやつやピカピカでも、中では残留薬剤がじわじわと・・・なんて考えてしまいます。
では、美容室ではどのように対処しているのでしょうか?
勿論ヘアカラーの段階から、新生毛にはそれに見合った強さのアルカリ度と過酸化水素濃度の薬剤を使用するし、毛先も退色してれば色あせした分の濃さの色素のヘアカラー、過酸化水素濃度も1.5%や2%などと落としたものを使用して時間も短くなど調整して行きます。
退色もないのに毛先まで根元と同じくヘアカラー剤を塗るなんてことは???です。
シャンプーやリンスも残留物を中和や分解できるものでおこなうでしょう。
ヘアカラーで毛先が明るくなってしまう人は、アルカリや過酸化水素対策を考えてみるのもオススメです。
特にホームカラーをする人は、気をつけましょう。(出来ればサロンでヘアカラー、無理ならサロンオススメの処理剤を使ってくださいね。)
About サロンドプラザ美容室 佐藤
横浜市青葉区の田園都市線たまプラーザ駅にて親の代、昭和51年からサロンドプラザ美容室を営んでいます。縮毛矯正のMR.ハビットを初期から導入し毛髪化学・ケミカル関係に興味を持って今日のオリジナル矯正に至ります。ヘアスタイルは作品でなくて商品!お客様が満足できるかが全てではないか・・・と思います。
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