縮毛矯正と髪の毛の弾力

縮毛矯正をかけると髪の毛に弾力がなくなると感じる人は多いはずです。しなやかさがなくなって硬い感じが出てしまい、自然なストレート毛の人とは違う感じになりやすいですよね。

髪の毛の弾力って何が影響しているのでしょうか?

髪の毛の構造は、細い割には複雑でいまだになぞの部分も多くて解明されるのはまだまだ先のことでしょう。

ですから、今までわかっている?ことで考えてみると、パーマ剤などで球状タンパク(カップ)が割れる(壊れる)から水分保持が劣ってきて弾力がなくなってしまうらしいです。

カップというのはKAP・球状タンパクのことでコルテックスのマトリックスのことです。

簡単に髪の毛の構造を言うと外側に外部刺激から髪の毛を守るうろこ状のキューティクルがありその中に繊維状のフィブリルがあってこれをKAP(マトリックス・球状タンパク)が囲っています。

硬いフィブリル(繊維)をやわらかいマトリックスが接着剤の様に固めているわけです。

このやわらかいたんぱく質が髪の毛の弾力を担っているのですが縮毛矯正の薬剤はこれを壊す事によってフィブリルを動かして形をストレートに変えているわけです。(フィブリルの最小単位のαへリックスを崩しています)

弾力を担うものを壊すのですから硬い感じが出てしまうのも仕方ないのでしょう。(アイロンの高温はタンパク質の凝集も起こすので、余計に硬くなりやすい・・・と思います。凝集ですから隙間なく固まってしまえば硬くなると想像できます)

さらに本来、繊維と繊維は間に水が浸入しやすく、それを球状タンパクが抑えているのですが抑えるものが壊れてしまえば簡単に水が入ってしまいます。(疎水性から親水性への変化)

だから、ハイダメージ毛は水に濡れると水分を含んでテロテロになって乾くとぱさぱさになるんでしょう。壊れたマトリックスが流出すればそれだけ水の入る隙間も出来ているわけです。

このタンパクが壊れて隙間ができたところに入った水は簡単に入る分だけ簡単に乾燥してなくなってしまうのです。

これらの事から考えると、マトリックスの破壊を最小限に抑えてフィブリルの移動後(スレートの実現)は壊れたマトリックスの代わりになる性質を持つ何かをつめてあげれば形状も変わって(ストレートになって)弾力も維持できるということ!・・・ではないかと思ってます。

それには加水分解タンパクや生ケラチンや架橋効果の有る剤などが効果的なようですが、それがどのくらい毛髪内にとどまるのかはという問題があります。(化学装飾やコンプレックスさせるとしても)

参考にさせていただいているサイト様(とても勉強になりありがたい)から新規材料が出たというので、とても興味があり使用してみる予定です。(今のがなくなり次第・・・また、材料費がかかるぁ・・・)