傷んでしまった髪の毛を治す事はできない。
最近は当たり前になっているようです。
どんなに優秀なトリートメントを使用しても髪の毛の傷みを治す事はできないようです。
勿論、サロンなどでヘアトリートメントのメニューを見ても治るとは書いてあるところは少ないでしょう。
サラサラになるとかシットリツヤツヤとか書いてあります。
髪の毛が傷んでしまうと治らないのなら何をしても意味がないと思う人もいるかもしれません。
傷んでいるからそれ以上傷みが進行しないようにという予防的な意味合いでのトリートメントもあるでしょう。
髪の毛が治る事は理想ですが、もしかしたら消費者側も提供する側もそれを望んではいないのではないでしょうか?
どっちかと言うと髪の毛の傷みで、感触や見た目が悪くなってしまったのを何とかしたいという思いが強いのかもしれません。
擬似キューティクルが・・・とか、間充物質が・・・と言う事よりも要するにトリートメントすることによって今までの髪の悩みが解決するのが大切なんでしょう。
髪の毛を傷めてしまうトリートメントもあるといいます。
しかも、見栄えが良くなるものほどそうなるみたいに思っている人もいるようです。
自分では真偽のほどは図りかねるのですが、製品や使用法により効果に差があるのは致し方ないとして、きちんと理解して使用したいものですね。
ところで髪の毛の傷みが治るトリートメントはないということを、なぜ治せないのだろうと考えたときにその構造の複雑さにもあるように思います。
治ると言うことは、傷む前の状態に復元・修復できると言う事になります。
生き物の体は非常に精緻に出来ていて無駄なものは何一つないと聞きます。
髪の毛の仕組みで外側にキューティクルがあって、中に繊維状のたんぱく質が柔らかい球状のたんぱく質に包まれている物が詰まっているなどと説明されていますが、かなり大雑把な状態です。
今わかっているだけでもキューティクルは4層(或いは3層)に分かれていてその間に有るCMCも幾つかの物からできている・・・
と言う事はキューティクルだけでもエピキューティクルやエキソキューティクルA・B、エンドキューティクルなどを損傷状態によって復元しないといけなくなります。
それこそナノの世界になります。因みにマクロフィブリルと呼ばれる部位があってそこの直径を1ミリに拡大すると髪の毛の直径は8メートル(エコカー2台を並べたくらい)になるそうです。(最小単位のαへリックスは更にその100分の1のはず?)
あの細い髪の毛をそんなに大きくしても1ミリにしかならない部分、しかもその1ミリの中には更にいろいろと詰まっているわけです。
トリートメントでそれを復元するなんて、そんなことは到底出来ないんでしょうね。
今の人間の知恵では!
そう考えるといかに髪の毛を傷めないような普段からのケアが大切かがわかります。
パーマやヘアカラーでは避けられない髪の毛の傷みですが、ならば出来るだけ加速させないような配慮は必要でしょう。
横浜市青葉区の田園都市線たまプラーザ駅にて親の代、昭和51年からサロンドプラザ美容室を営んでいます。縮毛矯正のMR.ハビットを初期から導入し毛髪化学・ケミカル関係に興味を持って今日のオリジナル矯正に至ります。ヘアスタイルは作品でなくて商品!お客様が満足できるかが全てではないか・・・と思います。