前髪のパーマ

前髪を横に流したいとかふわっとさせたい人は多いと思います。

直毛の人はカーラーで巻いたりアイロン・コテで巻いたりするわけですが、ゆるいパーマをかけておくとスタイリングが楽になり持ちも良くなります。
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About サロンドプラザ美容室 佐藤

横浜市青葉区の田園都市線たまプラーザ駅にて親の代、昭和51年からサロンドプラザ美容室を営んでいます。縮毛矯正のMR.ハビットを初期から導入し毛髪化学・ケミカル関係に興味を持って今日のオリジナル矯正に至ります。ヘアスタイルは作品でなくて商品!お客様が満足できるかが全てではないか・・・と思います。

パーマ時において髪の毛のダメージを減らす中間水洗!

ふと思ったのですが、パーマ時の中間水洗をサロンではしているのでしょうか?

30数年前の記憶では美容学校でも、パーマの実習で中間水洗はすることとスポイドでジャバジャバ流したはずです。(詳しい理由の説明はなかったです。当時はわかっていたのか不明ですが・・・美容においても後で理屈がわかって、それが理にかなっていたことが多い)

シャンプー台でシャワーで流すのが一番よいと思うのですが実際サロンでは、時間や場所の制約でスポイドで流すことが多いと思います。

中間水洗をしないサロンもあるでしょうし、それがダメと言うことでもないと思います。(サロンドプラザでもしない場合もあります。)

クリープパーマでは中間水洗は必須のことですが、すべての美容師さんが理由を知って中間水洗をしているのでしょうか。

知らなくても施術には関係ないかもしれませんが知っていたほうが知らないよりは良いと思います。

中間水洗をしたほうが良い理由を簡単に言うと、ミックスジスルフィドを減らすことができるからです。

ミックスジスルフィド結合はパーマによるヘアダメージの大きな要因のひとつと言われています。(システアミンが低ダメージなのはミックスジスルフィドの生成が少ないからと言われています)

水洗でミックスジスルフィドが流れるわけではないのですが、美容師ならパーマのかかる仕組みで平衡反応と言う言葉を聞いたことがあるはずです。

これも簡単に言うと右と左が同じになる(一方が減ればもう一方も減る)反応という感じです。

中間水洗で流すことができる髪の毛に余分な物としてジチオ(ヂチオヂグリコール酸)があります。(還元剤がチオグリコール酸の場合ですが)

このヂチオ(DTDG)とミックスジスルフィドは、式で表したときに左右に分かれて平衡反応の状態にあります。

つまり片側のジチオが水で流れてなくなれば、反対側のミックスジスルフィドも平衡反応を起しているので減ってくれると言うわけです。(細かく言うと左右ではなくて2つの式の平衡反応になります。)

ヂチオヂグリコール酸を水で流して髪の毛に悪い成分のミックスジスルフィドを減らすことができるから中間水洗は髪の毛のダメージを考えれば必要と言うことになります。

と言っても、1剤の効いた還元状態での水洗は膨潤が進んだり、間充物質が流れないか心配したこともありましたが、それよりもミックスジスルフィドを減らすことが髪の毛にとってプラスになるんでしょうね。(この辺は僕は詳しく判りません。)

ついでに言うと還元剤がチオグリコール酸だとヂチオヂグリコール酸、システアミンは解らないですが同じように反応して出来たRSSR(Hの取れた還元剤がくっついたもの)も、ヂチオ同様水で流せます。

システインもRSSRが出来ますが、水で流れないので流すにはPHをアルカリに持っていく事が必要になります。(ダメージを考えるとあまり得策ではないようです。)

更についでに言うと、普通に流しても還元剤は流せません。1時間以上は流しつづける必要があるそうです。(3日くらい流し続けるとさらに効果的・・・だそうですが無理!)

つまり、流してRSSRが減れば平衡反応によりヂチオは減り還元反応は進行するということです。クリープパーマの正体?はこの作用だった!(とおもっていたのですが、それだけでもないようです。)

髪の毛の傷みのことを考えるならパーマ時の中間水洗は必要だと思います。
(還元反応を促進させたり2剤の酸化をしっかりさせる意味においても!)

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横浜市青葉区の田園都市線たまプラーザ駅にて親の代、昭和51年からサロンドプラザ美容室を営んでいます。縮毛矯正のMR.ハビットを初期から導入し毛髪化学・ケミカル関係に興味を持って今日のオリジナル矯正に至ります。ヘアスタイルは作品でなくて商品!お客様が満足できるかが全てではないか・・・と思います。

サロンドプラザ美容室のセラップパーマ

サロンドプラザ美容室にはセラップパーマというメニューがあります。

MR.ハビット(縮毛矯正)のJBCアカデミーが開発した商品を基本に施術するパーマシステムで、当時はパーマメニューとしていた会員サロンが多かったと思います。

もともと、専用のパーマ液や処理剤があったわけではなくて、髪の毛の負担を減らしてパーマをかけるということを基本にしたパーマという感じです。(と認識しています。)

最近は、メニューに名前を載せているところは少なく(もしかしてウチだけ?)やっているところもないのかもしれません。

というよりも、MR.ハビットと同じで、以前からあるので古いパーマと思われるのを懸念して名前を変えているのかもしれませんね。

新発売とか新商品というとなんだかよいものと印象があるので、いつまでも同じネーミングのままではないほうがよいのかもしれませんね。

たまに、よその宣伝に当店は一流メーカーの薬剤を使用していますなどというのを売りにしているサロン様もあるようですが、パーマ液やヘアカラー剤がよければ(というより名の通ったメーカーのものであれば)結果がついてくると消費者に思われるのは・・・自分的には疑問です。

パーマもヘアカラーも技術あってのものですから・・・薬液で解決できれば簡単なんですけれどね・・・

いまだにサロンドプラザ美容室ではセラップパーマという名前をメニューに挙げていますが、その理念は当サロンができる範囲でできるだけ髪の毛を傷めないようにして、希望のスタイルを作るというものです。

ですから、古いも新しいもないわけで、常に一番よいと思われる方法でパーマをかけています。

当時から、パーマ液にしても強いチオグリコール酸から、加温系のチオパーマ液、システインやサルファイト(亜硫酸塩)系などを組み合わせたり、前処理や中間処理、後処理などをしていました。

最近では、システアミンやスピエラなんかも取り入れてパーマ液を選択しています。施術法も、クリープ処理をすることが多くなっています。(デジパやエアウエーブはしていません。)

でも、やっぱり新しいネーミングが魅力なんでしょうかね。
パーマの名前=性能のよさ=それだけで誰にでも満足できる結果になる→消費者は思う

デジパといえばどこの美容室でも同じ商品と思いやすいのでしょう。

コーラだったらどこの販売機やコンビニで買っても同じ味・品質ですが、パーマやカラーは技術ですから、パーマやヘアカラーの薬液が同じでも結果はまったく別物と考えたほうがよいでしょう。

ネーミングだけでなく本質で選ぶのが、美容室ジプシー解決の糸口になるんではないでしょうかね。(難しいですが・・・)

当分、セラップパーマでいこうと思っています。

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