髪の毛に良いシャンプーって

髪の毛に良いシャンプーってどんな製品なんでしょう。
考えてみると答えを出すのはとても難しいことです。

知れば知るほど(実はまったくわかってないのかもしれません・・・)髪の毛に良いシャンプーって答えにくくなります。

本来シャンプーの役割は、汚れを落とすこと!

頭皮の汚れ落しが主なものと認識していましたが、最近は色々なスタイリング剤も巷にあふれているので髪の毛の汚れ(スタイリング剤やヘアケア剤もある意味で汚れです。)も落とす役割も必要と思います。

シャンプーで髪の毛がよくなる?なんていう人もいますが・・・極論すれば髪の毛に良いシャンプーはない!

となるんじゃないでしょうか?

成分についても、アミノ酸系の界面活性剤は良くて硫酸系(高級アルコール系)の活性剤はダメ!

とは一概には言えないでしょう。

成分だけを見て良いか悪いかは判断できないのはシャンプーも同じで、配合バランスと髪質や肌質、ダメージの度合いなどを総合的に考えてその人にあった良いシャンプーというものが存在するはずです。

では、それをどうやって見つけ出すか?
シャンプーのメーカーや販売店はそれぞれが自分のオススメのシャンプーのメリットをあげて宣伝しています。

硫酸系(高級アルコール系)の活性剤がたんぱく変性や髪の毛を溶かすなんて話を聞くと、コレは良くない成分だと思いがちですが歯磨き剤の成分を見てみると・・・歯茎が溶けてしまいそうです。

髪の毛どころか、歯磨きするとお口の中に入っちゃうんですからーっ!
飲み込んだら死んじゃうかも・・・・!!

歯槽膿漏予防とか書いてあっても歯茎が溶けては、歯も取れる?
勿論、歯磨きでそんなことは起こりませんよね。

前にも書いたかもしれませんが宇宙飛行士は、水が貴重なので歯を磨きません!・・・・うそです。

市販の普通の歯磨きで歯を磨きます・・・・そして飲み込んじまいます。
すすぐなんて水の無駄遣い!!・・・これ、本当です。

体に毒なら・・・えらいこっちゃ!

確かに成分の検証結果として有害性もあるのかもしれませんが、濃度や時間を考えればシャンプーや歯磨き剤への配合濃度では気にするほどのことではないのでしょう。

ちなみに醤油を10円玉にたらしておいて置けば表面が溶けてきれいになります。お酢に卵の殻(カルシウム)をつけておくと溶けていきます。

要はバランスでしょう。使い方次第で毒にもクスリにもなるってね!

ただ、ハイダメージの髪の毛を洗浄力の強いシャンプーでごしごし洗うのは良いとはいえませんね。

髪や肌に優しく、美容室がお勧めすることの多いアミノ酸系のシャンプーを健康毛のアブラギッシュな頭皮に2日に一度の一度洗いなんてもの困りものです。

サロンで販売しているシャンプーだとシリコン入りのものは少なく、配合されていてもすすぐときにすすぎやすいように指の通りを良くする程度のものと思います。

ドラッグストアに並んでいるシャンプーの大半にも、シリコン(シリコーン)が配合されています。でも結構な量の配合なんじゃないでしょうかね。

何度も書いているのですが、カラーやパーマ、縮毛矯正など科学的処理をした髪の毛に残る化学成分は、早めに洗い流すほうが良いと思います。

ならばドラグストアでよく見かける洗浄力の強い高級アルコール系のシャンプーで洗うのが良いのでは?

でも、この手のシャンプーの洗浄力って強い感じはしませんよね?
髪がぎしぎしになったり、脂が根こそぎとられる感じはないはずです。

洗浄力の強いといわれる硫酸系(高級アルコール系)の活性剤を使用して、そのままでは感触が悪いのでシリコンなどの皮膜系感触良化剤をあわせているシャンプーだからではないでしょうか。

安い原料で低価格、顧客満足度を上げようとすれば考えられる方法です。

サロンのシャンプーがすべてよいわけではないけれど、価格が高価なわけはそれなりにあるのです。

高価なものにはアミノ酸系のシャンンプーが多いのですが、主剤にアミノ酸系でないシャンプーもあったりします。

だからといって皮膜でごまかしているのではありません。(少なくとも弊社取り扱いのシャンプーでは)それが活性剤の量だったり組み合わせだったり、皮膜でない成分であったり・・・バランスであるわけです。

しっかり汚れを落とすことがシャンプーの働きです。
個人的にもまったく以ってその通りと思います。

でも、安い価格帯(サロンシャンプーと比較して)のシャンプーに見られる高級アルコール系のシャンプーは、強い洗浄力による感触劣化を避けるために皮膜などできる色々なもの(コストに見合ったもの)を入れているのではないでしょうか。

いくら、新機能や修復力のアップなんていっても、コストを考えれば使えるものは限られます。安くてよいものをと思う気持ちもわかりますが、ヘアカラーや縮毛矯正など化学処理されている髪の毛には難しいです。

10代や20代でカラーもパーも未経験のバージンヘアならまだしも(それでもお勧めはしません)、ある程度の年齢で科学的処理を繰り返している髪の毛(それがサロンでのプロによる施術であっても)では、シャンプーなどヘアケアも考える必要があるでしょう。(気にならない人は別です)

特に最近気になるのは、化学処理直後のホームケアです。
皮膜で表面カバーするタイプのシャンプーやトリートメントの使用で、科学残留物は髪の毛の中に閉じ込められてしまうのではないかということです。

今年になって、ヘアカラーや縮毛矯正(MR.ハビット)のお客様には残留物を出来るだけ少なくする処方をオススメ・実践、使用しています。

明らかに今までとは髪の毛の状態が違ってきています。
残留物を残さないようにした結果ではないかと考えています。

もしかしたら、ヘアカラーリングやパーマ、MR.ハビット(縮毛矯正)の後のシャンプーは高級アルコール系の皮膜の貼らないシャンプーと皮膜の強くないトリートメントを使用して、数日後からアミノ酸系のやさしいシャンプーを使用するのが髪の毛にはベストなのかなと考えてしまいます。

勿論ここでいう高級アルコール系のシャンプーはサロンレベルのシャンプーの話です。

強い洗浄力を皮膜でごまかすなんてシャンプーは使わないほうが賢明です。

ホームヘアカラーとサロンヘアカラーの持ちの違い

ホームヘアカラーとサロンヘアカラーの持ちの違いはどこにあるのでしょうか?

サロンヘアカラーと、その間にホームヘアカラーをされているお客様から成分の違いについて聞かれることが良くあります。

以前は、「サロンのヘアカラー剤も市販のものも成分に大きな変わりはないと思いますよ。」とお答えしていました。

ホームヘアカラーはすぐに色があせてくるけど、美容室で染めてもらうと色の持ちが良いのはどうして?

という問いに対しては「塗布方法など技術の違いではないでしょうか。」とお答えしていました。

メーカーの講習なんかでも同様の答えをいただいていたことがあったし、業界紙の著名なヘアーカラーリストさんも、ホームヘアカラーの白髪染めをしている方が案外きれいに白髪が染まっているのは美容室と違って時間をたくさん置いているからではないか?

というのがあって、そうなのかと思っていました。(もっとも、ヘアカラーは化学反応なので反応がすめばそれ以上は染まらない理屈なのですが・・・傷みは進みます。)

でも、美容師皆さんの考えや意見、実体験を聞いてみると違う感じがするのです。

ヘアカラーの色素には、直接染料と酸化染料があって直接染料は髪の毛の表面について酸化染料は髪の毛の内部(どの部分かは議論の余地があるようです。)に入るという違いがあります。

直接染料は、ムラになりにくく染めやすいが色の持ちが悪い!
酸化染料は、ムラになりやすいが色の持ちがよい!

つまり、ホームヘアカラーは簡単ですが色持ちが悪い、サロンヘアカラーは、技術がいるが長持ちするということではないでしょうか。(ヘアダメージは別です。)

こう考えるとつじつまが合うような気がします。

もしかしたら、ホームヘアカラーは毎回毛先まで染めてしまうことを想定して傷みを感じない(傷ませないではないですよ)ように感触良化剤なんか多めに入れているのかもしれませんね。

ホームカラーにオススメのトリートメント

ホームヘアカラーやサロンホームカラーにもオススメのトリートメントがあります。

サロンドプラザではエルコスパワーPHCをヘアカラー毛の方にホームケアのトリートメントとしてオススメしています。
エルコスパワーPHC

ヘアカラーの成分で髪に残って悪さをするのはアルカリと過酸化水素!
エルコスパワーPHCは、この2つの成分を中和・分解してくれるヘアカラー用のトリートメントです。(傷んだ髪の毛やパーマ毛にも良いです。特に2液に過水を使う場合など)

サロンで使用しているヘアカラーの2液・過酸化水素6%で実験してみました。
過酸化水素水6%

ここに、それぞれエルコスパワーPHC(左の黄色いクリーム)とサロンドプラザがヘアカラー時に使用する過酸化水素を分解するカタラーゼ酵素入りのシャンプー(右の上澄みが透明のほう)両方を軽く混ぜて、タイマーを10分に合わせてスタートさせます。
PHCとカタラーゼシャンプー

数字が8分47秒なので1分13秒後と言う事になります。
右のカタラーゼ入りシャンプーのほうが先に泡立ちはじめました。
過酸化水素を分解するとは、酸素の原子であるOが外れて水になることですから、泡がぶくぶくと立ってきます。
PHCとシャンプーの比較
シャンプーのほうが先にあわ立つのは、混ぜて泡立てたからではありません。

エルコスパワーPHCは、シャンプーよりも硬いクリーム状だったので泡が出にくいのだと思います。実際には、髪もぬれているのでトリートメントもゆるくなりもう少し多く早く泡が立つと思います。

4分が経つころには泡があふれてきました。
エルコスパワーPHCとシャンプーの比較2
更に時間が経つとPHCのほうも泡が盛り上がってきました。
ちなみに左の2つは普通のシャンプーを入れてみました。変化がないのは当たり前ですね。
サロンシヤンプーでカラーにも良いと言うのとポストにあったサンプルのパ○テーンです。
過酸化水素の分解比較
10分後の比較です。
過酸化水素の分解比較10分後
PHCのほうか硬い泡が煙突みたいに出ています。
シャンンプーのほうは水っぽいので流れています。
クリックで大きくなります。
過酸化水素の分解比較の大きな画像
このようにどちらもヘアカラーの必要悪?である過酸化水素を分解するのですが、シャンプーは業務用のためエルコスパワーPHCをホームヘアケアに使用してもらうとヘアダメージの軽減につながると思います。

特にホームヘアカラーをする人には、お勧めのトリートメントです。
サロンドプラザの通販ショップ
パワーPHC+

シャンプーと髪の毛の傷み

シャンプーで髪の毛の傷みが治る!・・・のでしょうか?

私見(妄想とも言う?)ではありますが、シャンプーで髪の毛の傷みが増えることはあっても治ることはないのではないかと思います。

でも、傷みに関してシャンプー選びは重要な部分です。
良いシャンプーとは、できるだけ髪の毛の傷みを少なくして洗うことが出来る製品を言うのではないのでしょうか。

シャンプーは髪の毛や頭皮の汚れを落とすものです。
トリートメントではありません。

サロンドプラザ美容室では、以前からシャンプーは最初に髪の毛につくものですからそこで髪の毛をダメージさせてしまったり、汚れをきちんと落とせていなくてはその後の結果がついてきませんとお話しています。

髪の毛は一度傷んでしまうと治ることはありません。
トリートメント等で直ったように見せかけているだけです。

ですから、最初のシャンプーで傷めない事が大切なのです。
では、どのようなシヤンプーが良くてオススメといえるのでしょうか。

サロン専用シャンプー、市販のシャンプー、テレビショッピングや通販専用で販売されるシャンプーなどありますが、販売形態や価格が良いシャンプーの基準ではありません。

私が思うに、シャンプー剤はアミノ酸系の活性剤を主剤とした製品(サロン専用のシャンプーに多く高価格)と硫酸系(というと聞こえが悪い?)に分けられると思います。

石鹸系は個人的に良いと思っていない(特に今日のようにパーマやカラー、矯正毛など何らかの処理がされている毛髪において)ので今回は無しです。

アミノ酸系の活性剤は作用が穏やかで硫酸系は洗浄効果が高いと言うのが一般的ですね。
市販に多い硫酸系のシャンプーは、洗浄力が強いかといえばそうでもなく、弱めるための成分を配合しているわけです。コレにより安価で感触の良い製品になっているのではと感じます。

サロンのシャンプーでも硫酸系の活性剤使用の製品がありますが、配合成分などで調整をしています。(単にシリコンの配合と言うことでなく、例としてペリセアやリピジュア、ポリクオタニウムー10などの高分子ポリマーなど)

つまり価格に見合った成分配合と言うわけですね。
そこでどちらが良いのだという話になるのですが、私が思うのは個人や条件で違ってくるのではないかと言うことです。

普段から乾燥毛で頭皮も乾燥傾向にあり、でも毎日洗うなら洗浄力は穏やかなものが良いでしょう。

頭皮が脂性で髪の傷みも少なくて、細毛で軟らかいのならスカッと油分を落としてくれるシャンプーが髪の重さも感じなくふわっと仕上げてくれるでしょう。

今までのシャンプー選びではこんな感じでアドバイスをしていました。
でも、最近は少し違うんじゃないかと思うようになったのです。

それは、パーマやカラーの残留物です。
パーマやヘアカラー、縮毛矯正などすると、どうしても髪の中に良くない成分が残ると思います。サロンドプラザ美容室でも、できるだけ残留物の除去を心がけていますが完全ではありません。

そういう考えのない美容室などではさらに残ると思うし、ましてホームヘアカラーやホームストレートなんかでは、なおさらなのでは?と思います。

残ってしまった(と考えられる)残留物はシャンプーで落とすのが効果的です。
ということは、皮膜など張らないでしっかり落とすシャンプーが必要なのではないかと考えているのです。

まったくの個人的考えなのですが、施術後のしばらくはしっかり落とすのも必要なんじゃないかと思うこのごろです。残留度合いにより回数は違うでしょうが、最初の数日は硫酸系のシリコンなど皮膜のないシャンプーで洗い、残留物のなくなったあとは髪質にあったシャンプーを使う・・・などと言うのも良いのかなと感じています。

何れにしても、残留物にふたをしてしまう皮膜は必要ないんじゃないでしょうかね?

ヘアカラーでぱさつく!髪がパサツキ傷む原因

ヘアカラーをしている人は髪の毛がぱさつくと感じている人が多いと多いと思います。
髪の毛がパサツキ傷む原因は何なのでしょうか?

ヘアカラーの成分、おしゃれ染でも白髪染めでもアルカリカラーなら、1剤と2剤の2つに分かれていて、1剤の成分は色素(主にジアミン系)とアルカリ剤(アンモニアやモノエタノールアミンなど)で2剤は過酸化水素(6%が多い)となっているはずです。

ヘアカラーをするとアルカリ剤により活性化された過酸化水素の酸化力により髪の毛のメラニン色素が壊されて色が明るくなり、そこに色素が入るのですが酸化重合といってジアミンなどの色素が過酸化水素の酸化力により発色して色味が着きます。

アルカリ剤は、脱色のためだけでなく髪の毛を膨潤させ、キューティクルも浮かせてヘアカラー剤を毛髪内に進入させやすくもするのです。

膨潤により浮いたキューティクルは少なからずダメージを受けるし内部も同様にダメージを受けます。

たんぱく質の1つであるメラニンをブリーチすれば、大きなダメージとなります。
最近良く話題に上るキューティクルの接着やしなやかさやぬめり(しっとり感)に欠かせない18MEAも流れてしまいます。チオエステル結合が切れるということです。

このようにヘアカラーが髪の毛を傷める、つまりパサツキやごわつきを起こす原因はアルカリと過酸化水素にあるといえるでしょう。しかし、この成分がないと髪の毛を明るくきれいに染めることは出来ないのですね。

アルカリと過酸化水素は必要悪といわれることが多い故です。

ヘアカラーをしている方、特にホームカラーをしているとカラーリングしたてのころはツヤも良くまとまりもよいのに数日するとパサツキやごわつきが気になってくることが多いのではないでしょうか。

それは、先ほどのアルカリや過酸化水素が髪の毛の中に残ってダメージを与えているのだと思います。
施術時のダメージと残留によるダメージです。

後から来る髪の毛のパサツキは残留物のせいといえるでしょう。
ヘアカラー直後の感じが良いのは、ヘアカラー剤に含まれるシリコンなどの感触良化剤によるものではないかと思います。

ぱさつく原因が残留物ならば残留させなければよいわけです。
美容室ならば当然のように対策・処理をおこなっているでしょう。

でも、ホームヘアカラーではいつものシャンプートリートメントでおしまいのはずですよね。
しかも、ヘアダメージをカバーするシリコンなど配合した皮膜系のシャンプーリンスです。

もしも、残留物の上から皮膜で覆って表面はツヤ良く仕上げ!と言う事になれば、中に残ったアルカリや過酸化水素が日を追うごとに髪の毛にどんな影響を及ぼすのか見当はつきますよね。

ヘアカラーで髪の毛がぱさつくなら髪がパサツキ傷む原因となる残留物をきちんと処理してくれる美容室を選んで、サロンカラーをするのがベストです。

それが無理なら、せめて処理出来るシャンプーやトリートメントを使用しましょう。

ヘアカラーで毛先が黒くなる原因

ヘアカラーで毛先が根元よりも黒くなっている人がいます。
特にホームカラーの白髪染めをしている人に多いと思います。

原因は、毎回毛先まで染めるから・・・・ですね。
ホームカラーでは、どうしても毛先までカラー剤が流れて行きやすいのです。

特に泡のヘアカラーなど流れて行きやすいと思います。
そうなると、前回染めて色素が入っているところに再び色素が入ることになります。

繰り返すと色の上に色が重なるのでどんどん濃くなっていき毛先のほうが色が濃くなって黒く見えてしまうわけです。

髪の色は毛先に行くに従って少し明るいのが自然に見えるのですが、コレでは不自然で、きれいとはいえません。

そうなっている髪の毛の毛先は、黒くつやもなくかさ付いた感じで傷んでいます。

最初は、傷みも感じなくきれいに染まっていたホームカラーの白髪染めも回を重ねるごとに毛先が傷んできます。

白髪染めといっても、ほとんどの人は明るい白髪染めを使用しているでしょう。
白髪混じりの髪の毛を明るめのブラウンに染めるのですから、白髪も黒髪も同じブラウンに染めなければなりません。

白髪は色素がないのですから、入れた色がそのまま反映されるのですが黒い髪はそのままではどんな色素を入れても明るくはなりません。黒の上に何色をかぶせても黒は黒なのですね。

黒い髪の毛は色素を抜いて色を入れなければ、明るい色にはなりません。
ブリーチをするわけです。

つまり明るい(明るくなくてもアルカリカラーなら)ヘアカラーは、ブリーチで黒い髪の毛の色を白髪に近づけて(明るくして)そこに色を入れるということを同時にしているのです。

髪の毛が傷む大きな原因のひとつにブリーチがあります。
毛先まで毎回、ヘアカラーが着くと毎回ブリーチされるということになります。

毎回ブリーチされれば髪の毛はどんどん傷んでしまうわけです。
でも、ブリーチされるのに黒くなるのはどうしてか?

実はブリーチ剤で明るくなるのは髪の毛の色素、メラニンが分解(破壊)されるからでヘアカラーの色素成分であるジアミンはブリーチでは分解されにくいのです。

このことから、一度黒く染めてしまった髪の毛を明るくするのは大変で強いブリーチ剤や専用の色素落としが必要になります。

とは言ってもダメージの進んだ髪の毛は、特別なことをしなくても意外と早く明るくなってしまうものです。

でも、それが間に合わないくらい繰り返し染めると毛先は黒くなって傷んでしまうのです。
ヘアカラーで毛先が黒くなる原因は、髪の毛をいためる原因でもあったわけです。

ヘアカラーで毛先が明るくなる

ヘアカラーで毛先がだんだん明るくなってしまうというのは良く聞く話です。
特にホームカラーのおしゃれ染めをされている人に多いのではないでしょうか。

ヘアカラーの色が取れて明るくなることを退色と言いますが、傷んでいる髪の毛ほど退色は起こりやすいのです。

ヘアカラー剤に限らず、薬は付けば付いた分だけ髪の毛は傷んでいきます。

サロンのヘアカラーでは、白髪染めでもおしゃれ染めでもリタッチといって前回の部分が残っていればそこへは、できるだけ薬剤を塗布しないようにしています。(美容室ならみんなそうですよね。)

ホームカラーの場合は、どうしても毛先までカラー剤が付いてしまいますよね。
この繰り返しが多いほどダメージは進みます。

つまり毛先ほどヘアカラーの塗布回数が増えてダメージが蓄積されていくのです。
髪の毛が傷むとカラーのもちも悪くなり退色しやすくなります。

毛先がすぐに明るくなるので、またヘアカラーをします・・・傷みは増えるのですぐに明るくなります。
またヘアカラーを・・・の繰り返しですね。

毛先が明るくなる原因はそれだけではありません。
たくさんありますがシャンプーや紫外線などでも退色は進みます。

髪の毛は傷んでくるだけでなく明るくなる!
そこには、ヘアカラー時の残留物質も深くかかわっていると思います。

ヘアカラー剤は、1剤の主成分が色素とアルカリ剤で2剤は過酸化水素(6%が多い)が主成分です。
どれも髪の毛を染めるには必要な成分ですが、カラーリング後もアルカリと過酸化水素は髪の毛に残ってしまうのです。

ヘアカラーをしたときはツヤもありキレイなのに数日も経つとごわついてきたりぱさついてくる経験をお持ちの方も多いと思います。

残留アルカリや過酸化水素が悪さをしているのだと思います。
以前は残留アルカリばかりに目が向いていましたが、過酸化水素の問題も大きいと思います。

ある話では、残留過酸化水素は1ヶ月も残ることがあるといわれています。
例えば、ヘアカラーをします。その後毎日シャンプーをします。

シャンプーもトリートメントも市販であっても通常は酸性タイプでしょうからアルカリは徐々にですが中和されたり流れていくと思います。タダ、この間に紫外線などの影響でダメージは進行すると思います。

でも過酸化水素はどうなんでしょう。普通はシヤンプーやトリートメントでは分解はしないはずです。
過酸化水素は相手を酸化させる力が強く髪の毛のブリーチ(ヘアカラーでも明るくするためにも配合)に使われます。

1剤のアルカリ剤と混ざると活性化して、ブリーチ効果(酸化力)が高まるのです。
髪の中に残った過酸化水素も何かの拍子で髪の毛がアルカリに傾き、活性化してしまえば髪の毛は脱色されてしまいますよね。

勿論、ダメージも起こります。ブリーチのダメージは大きいですよ。脱色は淡白を破壊するんですから!
時期的にしないでしょうが、海水浴なんて海水はPHがアルカリ側ですから濡れるだけで脱色されていくことになります。

石鹸シャンプーなど使用している人も活性化するでしょう。
そこで、市販の皮膜の強いシャンンプーやリンスを使用した場合はどうなんでしょう。

外からの刺激から髪の毛を守るための皮膜ですが、ヘアカラーで髪の中に入ったアルカリや過酸化水素も閉じ込めてしまうのではないでしょうか?

皮膜で外側はつやつやピカピカでも、中では残留薬剤がじわじわと・・・なんて考えてしまいます。

では、美容室ではどのように対処しているのでしょうか?
勿論ヘアカラーの段階から、新生毛にはそれに見合った強さのアルカリ度と過酸化水素濃度の薬剤を使用するし、毛先も退色してれば色あせした分の濃さの色素のヘアカラー、過酸化水素濃度も1.5%や2%などと落としたものを使用して時間も短くなど調整して行きます。

退色もないのに毛先まで根元と同じくヘアカラー剤を塗るなんてことは???です。
シャンプーやリンスも残留物を中和や分解できるものでおこなうでしょう。

ヘアカラーで毛先が明るくなってしまう人は、アルカリや過酸化水素対策を考えてみるのもオススメです。
特にホームカラーをする人は、気をつけましょう。(出来ればサロンでヘアカラー、無理ならサロンオススメの処理剤を使ってくださいね。)

シャンプーにヘマチンを入れた

前回に、長年使用し続けていたイプランパフェシャンプーを家族は使用しているのですが、現在私はやめていると書きましたがその訳も書いておきます。

その前にこれが現在タマプラ親父の使用しているシャンプーです。
専用シャンプーの外観

反対にしてみると・・・濃縮シャンプー!?
自動車の洗車用シャンプー・・・入れ物だけです。(いくらなんでもそれはかわいそう!)
専用シャンプーの表示

真っ黒なシャンプーです。
ヘマチン入り特性シャンプー

別にイプランシャンプーに不具合があったわけではないのですが、最近白髪が増えてきたこともあってヘマチンってどうなんだろうと思ったからです。

といっても普通の人には何のことかわからないですよね。
髪の毛 ヘマチンとでもグクレばいくらでも出てきますが、要するにヘマチンが白髪の予防や黒髪の復活に効果的という話があって、それならヘマチンをシャンプーに入れて使ってみようと思ったわけです。

サロンには、ヘマチンの原液レベルのものがあってヘアカラーのときなどに利用していたので、それをシャンプーに混ぜて使っています。

残念ながらヘマチンは相性の良くないシャンプーがあり、うまく混ざるのがプレーンシャンプー(うれしいことにサロンドプラザで一番安いシヤンプーです。)でした。

プレーンで安いと言いましたがプロレベルの話であって、ノンシリコンでたぶん市販のものよりも性能は上ではないでしょうか。
プレーンシャンプー成分

こいつに入れてみたのがこのヘマチンです。
ヘマチン原液
1%濃度にしてますが、前の画像のように真っ黒になります。
色で品質はわかりませんが、わかるのは高いこと!!

だって、シャンプー99mlよりヘマチン1mlのほうが高いんですよ!
さらに、イプランパフェシャンプーよりも高くなってしまいます。
(家族には内緒です・・・私は一人野党ですから!)

ちなみにまだ結果は出てませんが、使用してすぐにハリやツヤの違いはわかりました。
これがタマプラ親父の生え際だー!
髪の毛の生え際

頭頂部だ・・・
頭のてっぺん

へマチンには育毛や養毛効果も認められていていますが、幸い私はフッサフッサなので白髪が気になります。

薄毛は、遺伝なんてひところ言われていましたが、今はそうでもないそうです。
個人的には、自分を省みるともともと親父もお袋も美容師なので、小さいことからシャンプーは美容室のもの、ウエラやアリミノ、ヘレンカーチスなんか使っていました。

子供のころは友達の香りの良い市販シャンプーにあこがれていたものです。
銭湯で使わせてもらったりもしました。

でも基本的にはずっと、サロン専用シャンプーだったわけです。
このあたりにも薄毛でない秘密があるんかいなと思っています。

このヘマチンシャンプーの効果を確かめるには半年や1年くらいは必要でしょうから、判定はそれからです。

オススメのシャンプーは、イプランパフェシャンプー

美容室へ行くとサロン専用のシャンプーをすすめられるのは皆さん同じでしょう。

担当の美容師さんが、コレはアミノ酸のシャンプーで肌にも髪の毛のもとても優しいトリートメントシャンプーなんですよ!

で、あなたは何を使っているの?って聞いてみたくなるのは私だけでしょうか・・・?

勿論、髪の毛や頭皮の状態が美容師さんとかけ離れていればそんな質問は、愚問というものです。

乾燥肌で矯正やホームカラーの繰り返し、細毛でロングなんていうお客様とショート(短髪)で化学処理なしのアブラギッシュな親父美容師とでは、同じシャンプーなんてありえません。(私はアブラギッシュな親父ではない!)

でも、ある程度の範囲はこのシャンプーでカバーできると思います。
そもそもシャンプーは汚れ落としでトリートメントじゃないんだから・・・

サロンドプラザ美容室がオススメしているサロン専用シャンプーは、イプランパフェシャンプーです。

この私も、イプランさんとお付き合いいただいてから数十年(忘れた・・・20年位か?)毎日家族で使用していました。

画像クリックでサロンドプラザのイプランへ飛びます。
イプランパフェシャンプー

あるひ、営業マンが直にサロンを訪れて話を聞いて取り入れた直取引のメーカーさんです。

このイプランパフェシャンプーのパフェとはクリームパフェのような滑らかな泡立ちで髪の摩擦を減らしながら洗う序とができるというので名付けたらしい。

成分でユニークなのは、トリートメントにも配合されているシルト(湖底の泥)・現在はモロッコ溶岩クレイと表示変更という成分ぐらいで、後は際立っているところはない(と思う)。

界面活性剤にしても、アミノ酸系活性剤は3番目にくる、さっぱり系のシャンプーといえるでしょう。

勿論シリコン(シリコーン)は無配合で、ポリクオタニウム10が配合されています。

成分だけで製品の良し悪しを計っているシャンプー鑑定サイトからすればあまり良い評価は得られないかもしれない感じですね。

美容師さんに多い意見として、成分でなくバランスが大切!使い続けてから評価するのが現実的ではないのか?に私も賛同いたします。

バランスというのは、価格や容量も使用者から見れば大切なバランスです。

イプランパフェシャンプーは、性能と価格のバランスが取れたオススメのシャンプーで健康毛からダメージレベル中程度の方までなら、十分対応できるでしょう。

そうでなくても、ホームカラーをしていて高価格なサロンシャンプーは使えない(使いたくない)という人にもオススメできます。

ところで、シャンプーで高価格ってどのくらいから言うんでしょうか?
ドラッグストア(タマプラ親父の出現するあざみ野の十字屋跡地にクリエイトがオープン!)でみたら、サロンの価格とは比べようもありません。

一説では、その手のシャンプーの原価は200mlで50円くらい(容器のほうが高いそうです)というのもうなずけてしまいます。

サンナホルシャンプーなんかは別各として、サロン専用のシャンプーだと配合量や成分自体も違うので同じにはとても出来ない感じですね。

話を戻して、イプランは家族ともども使い続けて問題はありません。
子供から大人のパーマやヘアカラー毛でも安心して使用できる製品です。

あ、でも今年の6月ごろから私だけ別のシャンプーを使用しています。
そのわけは、今度書きます。イプランに問題が起きたからではありません。

市販のシャンプーしか使用したことがない方なら、ちょっとプラスして使用してみませんか?

傷んでしまった髪の毛は治るわけではありませんが、感じは変わってくると思います。

たまにポストに投函されている試供品の市販シャンプーを使ってみることがありますが、この親父の頭、髪の毛でも違いが如実にわかります。

お客様でサロンシャンプーに変えていただいて髪の感じが変わるのがわかる人もいます。

反対に、市販のシャンプーに変えてしまった(元に戻した)のは、コチラの手触りでわかります。
(人それぞれの事情があるので、あえて聞きませんが・・・わかります。)

サロンのオススメシャンプーと市販品との違い、傷んでいる髪の毛だったらなおさらではないでしょうかねぇ・・・

皮膜の実験と検証をしてみました。

ドラッグストアなんかで販売されている市販のシャンプーとトリートメントを使ってパーマのかかり具合、つまり薬液の浸透具合を調べてみました。

コレはあくまで、サロンドプラザ美容室が勝手におこなった独自の実験と検証です。
ゆえに結果や感想も個人のもので、公平性などには責任が持てません。

実験に使用したのがこのシャンプーです。
たまたま家にあったやつ、きっと郵便ポストに入っていたんでしょう。

商品名は皆さん良く知っているシャンプーとコンディショナーです。
市販シャンプー

ウイッグを右と左に分けて左はサロンドプラザ美容室御用達?やっすい(サロンレベルで考えて)プレーンシャンプーとエルコスのトリートメントで、右は市販のシャンプーとコンディショナーで、各10回ずつ洗ってトリートメント処理しています。
髪の毛の状態
その前に、8レベルくらいでカラーリングしてあります。
洗っては乾かしをしてみましたが、市販のほうは最初はよかったのですが、だんだんガサガサしてきました。

パーマ液は、一番手ごろなチオの強い薬で1液タイムは常温ラップ放置で5分置いてます。
前処理などは一切なしですね。
パーマ1剤

過酸化水素の1,25%換算でドカ付け5分プラス5分!
ロッドアウトしました。
左が当美容室で使用するプレーンシャンプーで右が市販のシャンプー
パーマ2剤

根元付近のかかり具合です。
ロッドアウト

今回の様子では、やはり左側のほうがパーマのかかりがよいようです。
クシで梳かしてみました。
かかり具合

毛先のかかり具合です。
かかり具合・毛先拡大

自然乾燥の途中です。
何もつけてない状態です。
ドライ後

あくまで、個人的な実験でしたが、このことから推測されるのは、浸透の差ではないでしょうか。

成分といえば、シャンプーはサロンのはアミノ酸や両性界面活性剤系でシリコンは無配合、市販のは、高級アルコール系でシリコン配合、トリートメントは共にシリコン配合ですがサロンのは水、セタノールの次にシリコンですが市販のトリートメントは水の次にシリコンでした。

シリコン(シリコーン)にも性質(化学装飾や分子量)があり、両方が同じかはわかりません。配合量は、成分表示順(1%以下を除く)なので、割合としては市販のトリートメントのほうが多そうですね。

シリコンがどのくらいビルドアップするのかはわかりませんが、この結果が皮膜のせいだとすると市販のシャンプーを使用している方の施術は気を遣わなければなりません。

以前に書いた仮定に基づけば皮膜で守られている髪の毛にパーマやヘアカラーをするには、その皮膜をとかしたり突き破る強さの薬剤が必要で、皮膜の中の髪の毛は特に強いわけではないのでダメージを進行させる恐れがあります。

さらに、ご家庭でホームカラーをした後にこれらのシャンプーやトリートメントを使っていれば、残留アルカリ分や残留過酸化水素が閉じ込められてしまうんじゃないかと思ってしまいます。

一説によるとこの残留か酸化水素は長いと1ヶ月も残ると言いますから(これに関することは後ほど書く予定です)これが皮膜によってさらに残りやすくなればダメージはさらに大きくなるわけです。

見た目は皮膜できれいなんでしょうね・・・

方法が適切かはわからないですが結果はこのように出ました。

ドライ後